2024/08/09 16:56
洗車の仕上げや加湿器、アクアリウムなどにも使える、純水・水道水切替バルブ付き高機能純水器「Hydro Clean PRO」。
純水器には様々な種類がありますが、Hydro Clean PROは「イオン交換樹脂」で水道水から不純物を取り除いています。
イオン交換樹脂は消耗品なので、寿命を過ぎても長期間交換せずに使用し続けると不純物を取り除く性能が弱くなり、「水垢が残らない」などの純水のメリットがなくなってしまいます。
そこで今回は、イオン交換樹脂の寿命と交換方法についてまとめていきます!
純水器のしくみやイオン交換樹脂の役割などについて詳しくは、過去記事「【Hydro Clean PRO】「純水」とは?「純水器」とは? 純水と純水器について詳しく解説!」も合わせてご参照ください。
イオン交換樹脂の寿命は?
イオン交換樹脂の製造メーカーなどにもよりますが、当店でお取り扱いしているHydro Clean PRO用のイオン交換樹脂は、およそ3800L、洗車での利用なら約190回分の純水を生成可能です。
たとえば2週間に1度、洗車の濯ぎのみに利用した場合、7年以上も利用することができるほどの大容量になっています。
※イオン濃度30~50ppmの水道水で、濯ぎにのみ20Lの純水を使用した場合。
※原水30~50ppmの時 約3,800L・原水80~100ppmの時 約1,900L・原水130~150ppmの時 約1,260Lが目安。
どうやって寿命かどうか判断する?
Hydro Clean PROには、イオン濃度測定用の「ポータブルTDSメーター」が付属しています。
(Hydro Clean PROに限らず、純水器には水質を測定するための機器が付属している場合が多いです。)
TDS(Total Dissolved Solids:総溶解固形物)は、無機イオン(主にカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなど)と水に溶け込んでいる有機物の濃度の総計(ppm)を表し、数値が低いほど不純物が少ないことを意味します。
イオン交換樹脂で不純物を除去することで、水道水の水質にもよりますが、TDSの数値は1ppm以下になります。
なお、元の水道水は30~150ppmの地域が多く、一般的には20ppm以下の水が「純水」と呼ばれます。
このように、イオン交換樹脂の寿命(交換時期)は「ポータブルTDSメーター」で確認できます。
また、1ppm以上の数値であっても水垢が残らない場合もあるので、寿命の判断は実際にご使用になられて確認した方が確実です。
初回の充填方法は?
当店でお取り扱いしているHydro Clean PROは、ご購入後すぐに使えるスターターセットです。
商品到着後、付属のイオン交換樹脂(5L×2袋)をすべて本体に入れて、ご利用の準備がすぐに完了します。
実際の充填手順はこちらの動画をご確認ください。
当店でHydro Clean PRO本体(スターターセット)をご購入の方には、特典として「ミニスコップ」が付属します。
漏斗のみよりも簡単に充填作業ができるとご好評いただいております。
充填時の注意点としては、
・イオン交換樹脂は10Lすべて注ぎ込む
・樹脂を水道水で浸したら本体を揺すって気泡をしっかりと抜く
このあたりに気を付けることで、イオン交換樹脂の性能をしっかりと引き出すことができます。
充填後、内部で水が循環するよう少し流し続けてから、コップなどで純水器を通過した水を汲み、ポータブルTDSメーターでイオン濃度を測定してみてください。
水道水のイオン濃度と比較することで、違いが数字で一目瞭然になります。
寿命になったイオン交換樹脂の廃棄方法は?
廃棄する際は、純水器本体からイオン交換樹脂を取り出す必要があります。
イオン交換樹脂は細かな粒子状なので、水道水と一緒に揺することで簡単に取り出すことができます。
ただ、水とイオン交換樹脂をどこに取り出すかが悩みになりやすいです。
当店では、Hydro Clean PRO本体(スターターセット)をご購入の方に、特典として「土嚢袋」が付属します。
土嚢袋に水とイオン交換樹脂を放出すると、水は土嚢袋を通過して外に逃げるため、内部にはイオン交換樹脂だけが残ります。
イオン交換樹脂を土嚢袋に取り出した後は、しばらく乾かしてから、「プラスチックごみ」としてお住まいの地域のルールに従って処分してください。
なお、土嚢袋はお近くのホームセンターなどでもご購入いただけます。
未使用のイオン交換樹脂の保管方法
Hydro Clean PRO用のイオン交換樹脂は、熱や乾燥に弱い性質があるため、長期間の保管には向いていません。
樹脂が劣化しないよう、真空パックに封入された状態での発送ではあるものの、直射日光に当たって熱してしまったり、包装が破けたり劣化していた場合、未使用の状態であってもイオン交換樹脂の性能が発揮できない可能性があります。
未使用のイオン交換樹脂は、必ず直射日光を避けた冷暗所で保管し、商品到着後1年以内にはご使用ください。
同様に、イオン交換樹脂を充填済みのHydro Clean PRO本体も、直射日光を避けた冷暗所での保管を推奨しております。
いつか交換するために、と交換用イオン交換樹脂を数年単位で事前に購入してしまうと、いざ必要になった際には未使用のまま劣化しているかもしれません。
交換用イオン交換樹脂は、必要になったタイミングでのご購入をおすすめします。
なお、当店では、最速でご注文完了当日、遅くともご注文完了後4営業日以内に発送しております。
まとめ
Hydro Clean PRO用イオン交換樹脂の寿命と交換方法について解説しました。
イオン交換樹脂の廃棄と充填は、Hydro Clean PRO本体を揺すったり持ち上げたりなど、多少力作業になりますが、本体を持ち運べる程度のサイズと重量なのでご安心ください。
(ちなみに当店では小柄な女性スタッフでもスムーズに作業できました。)
なお、イオン交換樹脂には様々な種類がありますが、Hydro Clean PROには、Hydro Clean PRO専用のイオン交換樹脂をご使用ください。
粒子のサイズによって純水器のフィルターに適合しなかったり、イオン交換がスムーズに行われず不純物が除去されにくい状態になる場合があります。
イオン交換樹脂の性能がしっかり発揮できるよう、注意事項に気を付けつつ、Hydro Clean PROがある生活をお過ごしください。